自分の中に 揺るぎなき 座標軸をもつ

自分の中に 揺るぎなき 座標軸をもつ

『越境トーク』~「未来を生きる子どもたちにいま何を教えるべきか」~

【基本が一番かっこいい】

-14-3 MCSクリタ:太田社長-

 

越境トーク第14弾は、

   オートバイは、体を鍛えるエクササイズであり、災害時には救援活動で活躍できる乗り物であると語り、世の中のバイクに対する印象を変え、モータースポーツをもっともっと世の中に普及させたいと尽力する太田さんです。

 太田さんは、35歳でバイクの世界戦に初出場、58歳の時にはバイクの世界ワールドカップに親子で参戦した経歴を持つ、アジアを代表する凄腕のライダーでもあります。

   全3回の今日は第3話です。


今日は、太田さんが大切にしていること・クライテリアに迫っていきます。

 

3 大切にしていること・価値基準(クライテリア)

 

 「あなたが仕事で大切にしていることは何ですか?」

 

基本が身に付いているとかっこいい

 

バイクの販売修理の仕事の傍ら、モーターバイクの塾「太田塾」を運営する太田さん。

「スポーツとしてバイクを教えること」をコンセプトに4年ほど前に開塾した。

 

『 私は、人の喜ぶ顔が好きです。

     それが自分のやり甲斐にもなります。


バイクをきれいに直し、お客さんをかっこよくさせてあげると、お客さんは喜んでくれます。

そして、「ありがとう!」と言ってお金を払ってくれます。


お金をもらって有難いのはこちらなのに、「嬉しいです。ありがとう!」と言ってお金を払ってくれます。

そういう商売ができることが凄く有り難いし、自分のやり甲斐になっています。

 

太田塾も厳しく指導します。

バイクは事故と背中合わせのところがあるからです。

たとえ年上であっても、厳しく指導する時は手を緩めず指導しますが、塾生は、「太田さんに怒られるから頑張るんだよなあ」と言ってくれます。

 

「速く走らせる」ではなく、「かっこよく乗る」を強調します。

「かっこいい!」「うまい!」と言われるライダーになろうとよく言います。

 

速いというのは勢いで走るだけ、でも真に大事なことは基本を身に付けることです。

基本というのは、本当にかっこいいもので、基本が身に付いていると、誰が見てもかっこよく見えるものです。

 

だから、塾生には、「基本が身に付いているからかっこいい」という考えを徹底して浸透させています。

 

 

 

いくつになっても気付いて変えていく

 

「基本が身に付いているからかっこいい」という考えは、何にでもいえると思っています。


基本とは、場面や分野によっては、理に適うとか、合理的とかいう言い方もされると思いますが、そういうものはかっこよかったり、うまかったり、スムーズだったりするのです。


基本が身に付いていて、その中で個性を生かせるのが、伸びていく人間なのだと、塾生とはよく話します。


基本が身に付いていれば事故をしない、健康でもあり続けられる。

だから基本を身に付けることについては厳しく指導をします。

 

私は、バイクに関しては、基本が身に付いていたので、人様に教えることができますが、私の中で一番基本がなかったのがビジネスです。(笑)

だから、いま中小企業家同友会で勉強させてもらい、ビジネスの基本も今になって勉強しています。


ビジネスの基本を学ぶ中で、間違って身に付いていた
ことにも気付き、変えようとしています。


いくつになっても気付いて変えていくことが大事だということを、身をもって息子たちにも教えたいと思ってやっています。


自分もいくつになっても「基本」を身に付けることを大事にしているつもりです。

 

 

実は、過去にお店のユーザーを事故で3人亡くしています。

当時からオフロードの競技を教え、正しいバイクの乗り方を指導しており、亡くなってしまった3人にも、指導(習う)場にくることを誘っていましたが、指導(習う)場には来ませんでした。


やはり我流で、勢いだけでバイクに乗ると危険です。

正しいバイクの乗り方を学んでくれていた人たちは大きな事故もしませんでした。


だから、人を事故で亡くしたことは辛いし、もっと強く誘えばよかったと、悔しい思いがあります。

「基本は大事だ」ということを強く思うベースにある出来事でもあります。

 

 

やる!と決めたらやり抜く

 

中小企業家同友会は、世界戦に家族で参戦するという夢が叶って、燃え尽き症候群だった時に出会いました。

そんな時に声をかけてもらい、いま思えば本当に運がよかったです。

 

「経営指針をつくる」と言われ、始めはチンプンカンプンで、全くわかりませんでした。

必死でしがみつき、おそらく人生で一番勉強したと思います。

朝3時に起きてパソコンに電源を入れて勉強を始めました。

 

わからない自分が悔しいし、

始めたら中途半端は嫌いなのでやらないと気が済まない、

人と劣っているなんて自分で思いたくない、

持ち前の負けん気に火がつき、

受験生並みに勉強しました


実は、整備士の国家資格も独学で取得しています。

 

 

 

太田さん、インタビューへのご協力、ありがとうございました!


インタビューを通じて、私はふと、NHKプロフェッショナルに出演していた茂木さんの言葉を思い浮かべました。

 

【自分の中に揺るぎなき座標軸をもて】

 仕事を楽しんでいるプロフェッショナルを見ていると、

「この人は、自分の中にある北極星を見ている」という印象を抱く。

 北極星があるから困難な旅も可能になる。

 自分の中の北極星とは、仕事におけるビジョンのことだ。

 それは、揺ぎなき座標軸となり、旅人の行動範囲を果てしなく広げてくれる。

 そして、仕事を自由に楽しめるようになる。

 


バイクを愛する太田さんは、いくつの時も、レース参戦の夢、バイク普及の夢といった、明確な未来をイメージしています。

揺るぎない座標軸があるから、太田さんは水を得た魚のように自由に、そして楽しく仕事に情熱を傾けているのだと、インタビューの言葉1つ1つから感じられました。

 

 

今日の話が、あなたの気付きになれば幸いです。


「未来を創る子どもの先生」が育つ環境を創っていくために。
志と情熱のある方々と、ご縁で繋がっていけたら幸いです。

0