リーダーとフォロワーの違いは、イノベーションを起こすかどうか

リーダーとフォロワーの違いは、イノベーションを起こすかどうか

『越境トーク』~「未来を生きる子どもたちにいま何を教えるべきか」~

【静岡ブランドを立ち上げみんなで前に進んでいく】

-13-2 三代目板金屋:山崎社長-

 

 

越境トーク第13弾は、

かつて徳川家康に、駿河の国(静岡県)に集められた鎧や刀の職人の技術と感性をルーツに、モノづくりに熱い情熱と技術で挑戦し続けている女性社長の山崎さんです。全3回の今日は第2話です。

 

 

もっと女性が活躍すべき!

 

山崎製作所は、山崎さんのお父様が創業者、山崎さんは2代目の社長さんです。

日本は女性の管理職が少ない国ですが、中でも静岡県は、さらにその割合が低いことが顕著な県です。

『 』内は、山崎社長の言葉を表します。

山崎社長は、

『 静岡県は、私もできるかもしれないと思わせるような(女性の)ロールモデルや憧れが身近にいないことが、余計に負のスパイラルをつくっている 

とその要因を挙げます。

 

また、

『 元々日本は男性中心の社会で、

言葉を1つとってみても「男のくせに…」「女の腐った…」など、男性優位を感じさせる言葉があったり、

女の子は泣けば許されるような風潮があったりするなど、

幼い頃から植え付けられているような思い込みがある 

と、日常生活の中にある男女の差異を挙げます。

 

山崎社長は、女性ならではの視点はとても大事だといいます。

山崎社長の女性の視点を生かした経営は、独創的で発展性のあるビジネスを展開する女性起業家をたたえる「J300アワード」において、準大賞に選ばれたことからも、その力量の高さが分かります。

 

山崎社長は、女性の台頭をはじめ、受け身から主体的に動いていく時代だと話します。

 

 

 

目標は、モノづくりの会社のブランディング

 

『 あまりイメージがないと思いますが、静岡は、金属加工の工場が多い地域です。

それは、(清水なら小糸製作所や三菱電機、日立製作所など)大企業の下請けとしてチカラをつけてきた会社がたくさんあるからです。

 

江戸時代は徳川家康に、職人たちが集められ、鎧や刀、タンスの金属の装飾の部分などをつくっていました。

「熱と圧力を加えて形を変えて作っていく」というつくり方の(基本の)原理は、今も昔も同じで、当時の技術が生き続けており、静岡には素晴らしい金属加工のルーツや歴史があります。

 

 

ところが、静岡全体でブランディングができていないのです。

だから、素晴らしい技術や歴史があるのに、日本や世界の人々は知らないのです。

 

例えば、燕三条は、行政も一緒になって、みんなでモノづくりの街として売っています。

だから、仕事が燕三条に流れます。

 

一般にモノづくりの会社は、発信も上手ではありません。

自分たちはお客様(大企業)から言われたものをつくっていればいいという感覚が、身に付いてしまっています。

 

しかし、それではもう立ち行かないのです。

だから、(同じ中小企業の)仲間と力を合わせ、一緒になって発信し、技術や製品を売ろうと考えています。

いま、ブランド化がとても大事なんです。

 

 

 

静岡ブランドの立ち上げ

 

山崎社長は、仲間で前に進んでいくために、静岡ブランドを立ち上げることを掲げています。

 

『 モノづくり静岡を発信していくために、「静岡ブランド」の立ち上げを構想しています。

3年後くらいを目途に、静岡市内に複合施設を建設します。

そこには、工場エリアと商業エリアがあります。

 

現在考えていることは、静岡県が日本1の生産量を誇っている医療機器分野に着目し、医療機器をつくる会社が集まり、製品や技術を売っていくことです。


製品や技術を購入する国内外からの顧客、次世代にモノづくりを残すための若年層など、多様なニーズを見込んでおり、工場見学ゾーンや、様々なモノづくりの会社のショッピングゾーンをつくっていきます。


1つの会社の利益だけを考える経営ではなく、歴史と技術のある静岡という地域が一丸となり、モノづくりを発信する経営を考える時代だと思っています。

 

それが、次世代に技術と伝統を残していくことにつながると考えます。

 

 

 

個別の利益を追究し、個々に頑張っても限界があります。

だからこそ、いかに「ライバルではなく仲間である」という意識を持ち、一緒に前に進んでいこうとできるか。

会社経営ばかりではなく、いろいろな分野で大切にしたい考え方・あり方ではないでしょうか。

 

「先頭を歩く人(リーダー)と、それについていく人(フォロワー)の違いは、イノベーションを起こすかどうかだ。」(スティーブ・ジョブズ)


山崎社長のお話を聴いていると、時代を変化させるような、躍動感に溢れる想いが伝わってきます。

 

 

今日の話が、あなたの気付きになれば幸いです。


「未来を創る子どもの先生」が育つ環境を創っていくために。
志と情熱のある方々と、ご縁で繋がっていけたら幸いです。

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