ケーキと会話する

ケーキと会話する

『越境トーク』~「未来を生きる子どもたちにいま何を教えるべきか」~

【100年恋するウェディング】

-12-3セティボン:鈴木社長-

 

越境トーク第12弾は、

商標登録されている「100年恋するウェディング」をモットーに、記念日事業を展開しているグループ会社の社長さんのお話です。

オーナーパティシエでもある社長さんの作るバウムクーヘン「百年乃樹」、
そして著書「100年恋するウェディング」は、多くのファンを引き寄せています。

 

 

大切な師匠との出逢い  

 

鈴木社長は、パティシエという職人としての人生を歩む上で、偉大なる2人の師匠との出逢いがあったと言います。

いずれもこの世界では素晴らしい職人で、出逢えたことが本当に幸運だったと言います。

 

1人は、世界チャンピオンにもなったことがあるシェフパティシエで、
「啓太、人間の舌は25歳までに成長が決まるから、それまでに借金してでも良いものをたくさん食しなさい」と、よく言ってくれたそうです。

鈴木社長は、本当に借金をして、良いと言われるものを可能な限り食べてみたそうです。

借金までしたけれども、その経験がいまの自分の味覚をつくり上げており、師匠の言葉には心から感謝していると言います。

 

もう1人は、「匠乃職人」と言われ、日本各地の洋菓子店のみならず、世界各国にバウムクーヘンの技術を伝承してきた人です。

師匠は、元々先代と付き合いのあった方だそうですが、
先代の息子さんだから教えてくれたわけではなく、
鈴木さん自身のことを、「自分の教えを次の世代に残してくれる後継者」として認め、師匠の最後の弟子にしてくれたそうです。

 

 

師匠の教え ~ケーキと会話する

注)『 』内は、鈴木社長の語りを表しています。

『 師匠は、頑固おやじで、手取り足取り教えてくれるタイプではなく、「わからなければバウムクーヘンと会話しろ」という人でした。

ところが、ずっとやっているとバウムクーヘンがしゃべりかけてくれるのです。


もちろん実際しゃべるわけではなく、

「ちょっと火が強い」と言っていたり、

「もう少し生地を混ぜて」と言っていたりするように感じるのです


感じたことをちゃんとやると、ケーキが輝いて見えるのです。

これがケーキと会話をして作り上げる、いわゆるプロ、職人だと思っています。

 

パティシエの気持ちは、ケーキの出来上がりに出ます。

例えば、良いことがあると、気持ちよく作るので、美味しいケーキを絶対作れるし、それはお客さまにも伝わります。

だから、常にモチベーションを高めていることが大事です。

 

 

実は私は反対で、ケーキを作ることでモチベーションを上げています。(笑)

嫌なことがあっても、ケーキを作ること自体が楽しいことなので、ケーキを作るとモチベーションが上がります

 

今は代表として様々な仕事を抱えていますが、

師匠の教えがあって、私は「ケーキを作る時が大好き」なのです。

 

 

師匠から「職人としてのあり方」を教えられ今の自分があると実感されている鈴木社長。

だからこそ、後輩にもその想いを伝承したいと熱い想いをもっています。

 

仕事へのマインド

 

『 仕事では、何が起きても動揺せず、その場に対応できるように、常に覚悟をしています。

「社長、〇〇で困っちゃった」「社長、〇〇どうしよう」と持ちかけられても、「大丈夫だよ」と言えるような自分でいたいと思っています。

 

そのために、朝から夜遅くまで仕事の現場にいて、スタッフと同じ時間を共有しようと考えています。

同じ時間を共有することで、話ができます

 

例えば、ケーキ店では早番は若手の従業員です。

年齢差もあり考え方も違いますが、
同じ時間を共有していると
「昨日どうだった?」
「早く寝られた?」
話すことができ、心の距離も徐々に縮まります

 

時には、家族のことや抱えている悩みなど、プライベートな相談も話しかけられるようになります。

そうなると、信頼関係ができるので、仕事の上でも叱ることもできるようになります

 

同じ時間を共有するからこそ、1人1人と対話ができ、信頼関係が構築され、仕事にも良い意味で反映されます。

一面的、断片的な会話や注意をしたくないですから。

 

 

プロの職人になるには、経験と感覚が大事です。

厳しいかもしれませんが、
見ていて、「これは失敗するな」と思う時も、あえて失敗させて、目の前で捨てさせます。

せっかく作ったケーキが捨てられる気持ちを理解してほしいからです。

 

だから、すべて売ることができるように、値段なりの価値をもつように、やり直させます。

時には、「それをお店に出していいの?」と問い、自分自身で判断もさせます。

 

自分で感じること、考えることを大切にしています

 

 

さて、最後になりますが、

皆さんは「クリスマスケーキをどこで、どのお店で買いますか?」

 

 

鈴木社長は、

クリスマスケーキは特別な意味があり、

その家庭が1年間で様々なお店でケーキを購入し、その上で最後に「ここにしよう!」と選んでくれるお店だと考えるそうです。

 

だから、選んでもらえることはとんでもなく凄いことであり、

それに応えるために、
(クリスマスは大量にケーキをつくるので、冷凍するお店もある中)
「セティボン?」では、約1500個を朝焼くようにしているそうです。


1500個を焼くためには、パティシエたちと何日か徹夜もして大変な作業をするそうです。

こういったところからも、お客様の大切な日を大事にしたいお客様の満足のいく笑顔を見たいという想いが伝わってきます。

 

 

鈴木社長、大変お忙しい中、お話を聴かせてくださり本当にありがとうございました!

 

 

今日の話が、あなたの気付きになれば幸いです。


「未来を創る子どもの先生」が育つ環境を創っていくために。
志と情熱のある方々と、ご縁で繋がっていけたら幸いです。

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