自分に嘘をつかない仕事

自分に嘘をつかない仕事

『越境トーク』~「未来を生きる子どもたちにいま何を教えるべきか」~

【「奇跡」は不断の努力の積み重ねの先にある「必然」である】

-Vol.10-3 稲作農家:松下さん-

 

アフリカへの自分探し

 

松下さんは、24歳から3年間、青年海外協力隊でアフリカに派遣されました。


 子どもの頃から、「なぜそれをしなければならないのか」といつも疑問を抱いているところがあり、20代になっても、漠然とした疑問をもっていました。

そこで、全く知らない世界に行くと、違う世界や自分が見つけられるかもしれないと思い、協力隊を希望しました。

 

初めてエチオピアに行きましたが、モノはない、お金はない、食べるものすら満足にない状態を体験しました。

何もない、よくこんなところで生活しているなあと思ったものです。

彼らは、モノやお金に何の欲もなく、価値をもっていません。

だから、お金のために働くという感覚がないので、働かないのです。

 

 


「誰でもモノやお金に価値がある」というのが、自分の感覚のベースにありました。

いつの間にか、「人をはかる物差しがモノやお金」になってしまっていました。


自分はそんな物差ししかもっていなかったことに気付かされました。

アフリカではそんな物差しは何の役にも立ちません。


働かないから貧乏だと思っていましたが、彼らに言わせると、今日明日食べるものがあるのになぜ働かなければならないんだと言います。

そんな考えを聞き、自分の中に新たな気付きが芽生え、なにかホッとする自分がいて、自由になった思いを抱いたことを覚えています。

 

 

辛い過去 ~あの時ちゃんと言っておけばよかった~

 

 32歳の時に後輩の自死を経験しました。

もっと何かしてやることができたし、何か言ってやることができたのにと、物凄い後悔をしました。  


その時に、自分でルールを決めたのです。

たとえ明日自分が死んでも悔いがないように、
1分1秒たりとも自分で後悔する生き方をしないと決めました。


そう決めてからは、1日やるべき仕事をやり切り、

「よし!今日もちゃんとやり切った!」と言って家に帰ってきます。


「まあいいか、このくらいで」と言って仕事をしていると、稲もよく聞いていて、「このくらいにしておこうぜ」と、稲もそれなりになってしまいます。


だから稲の前で絶対に恥ずかしいことはできない。

日々良いオーラを出して仕事をしています。

 

松下さんは常に稲と会話をしているので、カミアカリとの出逢いも、必然のように起こったのだろうと改めて思いました。

 

嘘をつかないこと

 

『 仕事で大切にしていることは、「嘘をつかない」ことです。

その日その日でやるべき仕事を最大限きちんと取り組みます。


仕事は自己満足ではダメです。

お金を払って買ってくださるお客さまが納得してくれることが大事です。


そのために自分ができることは、稲がいかに気持ちよく育つかを支えること。

良い肥料を作り、良い苗を作り、田んぼのコンディションを整え、苗を植えたら頑張って成長するように祈り、毎日見て回って声をかけます。


嘘のない仕事をすれば日々気持ちよく終わることができます

 

 

お客さまからお金をいただくのだから、お客さまに高付加価値を提供する。

松下さんの言葉から、自分がプロとしての自覚を問われた気がしました。


私たち教師も同じです。

対価としていただくお金以上の価値や利益を、日々提供し続けてこそプロなのだと、改めて背筋が伸びました。

 

 

今日の話が、あなたの気付きになれば幸いです。


「未来を創る子どもの先生」が育つ環境を創っていくために。
志と情熱のある方々と、ご縁で繋がっていけたら幸いです。

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