次世代へ繋がる農業を創造する

次世代へ繋がる農業を創造する

『越境トーク』~「未来を生きる子どもたちにいま何を教えるべきか」~

【次世代へ繋がる農業を創造する】

- Vol.8-1 ハッピークオリティ:宮地社長 -

 

越境トーク第8弾は

【一家団欒】をテーマに、カリウム制限をかけられている方でも食せるメロンをつくり、食のバリアフリー化を実現したいと、ドクターメロンを開発された『ハッピークオリティ:宮地社長』です。

1回目の今日は、「農業はサイエンス」という宮地社長のトマト栽培「Hapitoma」についてご紹介します。

 

宮地さんは20年以上市場(セリ)で働いていました。

以前市場では年間1200億円もの取引があったものが、15年ほどの間に250億円程度にまで下がってしまった現状を見て、「日本の農産業が本当に危ない」と危機感を覚えたといいます。

 

当たり前のことですが、農作物は、生産者と買い手がいて成り立つわけで、生産者が良い農作物をつくっても、買い手がいなければビジネスは成り立ちません。


宮地さんは、農業は門外ですが、長く市場に関わっていたことから、どんな物がどのくらい買い取ってもらえるのか、販路にはとても詳しいという強みがあります。

 

 

宮地さんに案内されてハウスに行きました。

ハウスの中に入ると、懐かしいトマトのとても良い匂いが飛び込んできます。

 

その場でもぎ取って食べさせてもらいましたが、

とても甘いのに酸味がある、そして濃厚な味わい、実に美味しいトマトです。

 

「なんと!」 よく見ると土がありません。

それと物凄い本数のトマトです。

このハウスだけでも8000本あるといいます。

「いったいどうやって水をやるのだろう??」などと、素朴な疑問が湧いてきます。

 

宮地さんに土のこと、管理のことを伺いました。


植物の大事な部分は根っこです。

トマトの美味しさや収穫量の50%は、苗の良し悪しで決まるといわれています。

 

土は様々な成分が入っているし、場所によって土の成分も様々なので、実は読めない(計算ができない)ところがあるのです。


このため、うちでは「ロックウール」という無機質な素材を使っています。

綿を固めたような人口繊維ですが、何もない状態に必要な要素だけを注入できるという利点で、ロックウールを使っています。


計算できる農業の実現を目指しています。

つまり、特別な人でないと作れない方法ではなく、

可視化して誰でもできる栽培マニュアル化、そういった方法を考えます。

これが、1次産業の活性化につながっていくと考えています。


まず土壌ですが、ロックウールは無機質だから、必要なものだけ入れていくことができます。

土を使わないから、世界中のどこでも同じことができます。

これが強みだし、広げていける要因になります。

 

次に水や肥料ですが、人の手でこれだけのトマトに毎日水をやることはできません。

コンピュータを導入し、水、肥料をコントロールしています。

 

大学と連携して研究、共同開発した結果、

糖度10度以上、リコピンは通常の2倍以上というトマト「Hapitoma」の栽培を成功させました。

 

匠の技ではなく、誰でも美味しいトマトを作ることができる、誰でもできる農業

こういったコンセプトの根底には、

「1次産業を盛り上げる」という宮地社長の熱く強い想いがあり、

農業研究者、マーケット関係者、銀行マン等々、周囲を巻き込みどんどん進化する原動力になっているのだと思いました。

 

 

 

今日の話が、あなたの気付きになれば幸いです。


「未来を創る子どもの先生」が育つ環境を創っていくために。
志と情熱のある方々と、ご縁で繋がっていけたら幸いです。

1+