子どもの発表力を伸ばすには~役者脳トレーニング~

子どもの発表力を伸ばすには~役者脳トレーニング~

『越境トーク』~「子どもの発表力を伸ばすには」~

【五感をフルに使って演じる】

- Vol.5 役者脳トレーナー:海野美穂さん -

 

木とコミュニケーションをとる

 

「木と抱き合って、木の感情を自分の中に入れてきなさい!」

教授に課題を与えられ、外に出ていろいろな木を抱いて、木の感情を五感で感じる訓練をしたんです。

木によって幹の中を流れる音が違うんですよ……。』


大学時代に演劇を学問として学んだ経験を、役者脳トレーナー「海野美穂さん」が語ってくれました。

 

先日、神保町のブックハウスカフェで行われた海野さんのイベントで

「発表力をつける」コツについて学びました。

 

海野さんは元役者さんで、商標登録もされた「役者脳」メソッドをもとに手ほどきをしてくださいました。

 

 

人を惹きつける発表をつくるには

 

恥ずかしさと緊張の緩和(ア)」と「コントロール力(イ)」で、

人を惹きつける発表をつくることができる。

 

(ア)は、

緊張すると体が硬くなり、呼吸も浅くなる。

さらに恥ずかしさや照れ隠しからモゾモゾしたりする。

このため、「体の使い方」を変え、本番中にリラックスする。

※私は、ステート(心の状態)を上げると考えています。

 

(イ)は、

聴き取りやすさなど、聴いている人の側に立って声量や身振り手振りなどを考える。

 

海野さんは、発表をデコレーションケーキに例えます。

『みんなデコレート(飾りつけ)に気が行きがちだけど、肝心なスポンジ(土台)に気がいかない。

土台がしっかりしていなければ(本番中に)もろくも崩れ落ちる。

つまり、発表の内容や構成、見せ方を気にしがちだけど、

発表者がつまらなそうにしていたり、恥ずかしがっていたり、

緊張しすぎて楽しめていなかったりすると、聞き手はおもしろいと感じない。

まずは発表者がリラックスしてステートを上げ、思い切って楽しむことが、

プレゼンを成功させるうえでの大前提です。

 

学校では、例えば、声が小さいと、

「もっと声を大きくしなさい」と指導しますが、

声が大きければよいわけではありません。

 

昨日より良くできたね。さらに〇〇をしてみるともっと良くなるね。

と、承認しながら少しずつレベルアップを図っていくことが大事です。

緊張はなくすものではなく、コントロールし、緩和させるもの

緊張は、練習を重ねることでコントロールできるようになります。

そのために、「強い指導」ではなく、楽しみながら練習を繰り返すことが大事なんです。』

 

承認する声かけが子どもの発表力を伸ばす

 

海野さんは、オーストラリアで見たスピーチやプレゼンテーションのレッスン

【Show&Tell】についても話してくれました。

※Show&Tellは、

クラスメイトに見せたいものや聞いてほしいことを時間内で紹介する簡単なスピーチ。

スピーチの後には質疑応答の時間が設けられる。

 

『先生は、発表後子どもを承認し、もっとこうするとさらに……と助言します。

失敗すると改善点を見つけることができるから、どんどん失敗しようと言います。

雰囲気をつくる先生の声かけが素晴らしいです。』

 

確かに、大人の声かけ1つで子どもは不安をなくし、

「やってみよう!」という気持ちにもなれるものです。

気が楽になれば、リラックスして発表ができ、発表力を伸ばすことができます。

 

 

実は、4か月ほど前に本校の6年生が、海野さんにスピーチの授業をしてもらいました。

授業後の子どもたちの感想の抜粋です。

 

「スピーチは、難しいイメージがあったけれど、授業を受けて、

失敗しても大丈夫なのだと自信がつきました。」

 

「スピーチは嫌いだったけれど、海野さんに教わった方法をやると

どんどん話すことができたので、スピーチへの印象が変わった。」

 

わずか3時間の授業で、子どものスピーチに対する印象が大きく変わったことが分かります。

 

この日も、途中で「風船を弾ませながらスピーチを行う」という、

ゲーム的な要素もあるワークで楽しく練習しました。


楽しみながら練習を行っていくことで、緊張をコントロールする術、

ステートを上げて話す術などを覚えていくことができます。

 

海野さんのセミナーを受け、スピーチは、土台づくり、

つまりいかにステートを上げて話すことができるかが重要だと実感しました。

 

詳しくは、海野さんの著書に、具体的に発表力の高め方が示されています。

 

「イラスト版 人前で話すこつ 子どもの発表力を伸ばす52のワーク」

 

 

 

今日の話が、あなたの気付きになれば幸いです。


「未来を創る子どもの先生」が育つ環境を創っていくために。
志と情熱のある方々と、ご縁で繋がっていけたら幸いです。

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