『ナーサリースクール 英国ストーリー5』

『ナーサリースクール 英国ストーリー5』

英国ストーリー第5弾は、娘が通っていたナーサリースクールの話題です。

はじめに、簡単に英国の教育制度を紹介します。

英国では、ステートスクールと呼ばれる公立校、プライベートスクールやパブリックスクールと呼ばれる私立校があります。
公立校と私立校で若干枠組みも違うため、以下は、
公立校の場合です。

 

年齢の段階によって、就学前教育(3~5歳)、初等教育(5~11歳)、中等教育(11~16歳)に分かれ、就学前教育は自由選択、初等教育と中等教育が義務教育です。

もう少し詳しく見ていくと、


◇就学前教育

・ナーサリースクール(3歳~)

・レセプションスクール(4歳~)

※義務教育ではないけれど、レセプションスクールから入学することが多いです。

◇初等教育

・プライマリースクール(※日本の小学校に当たる)

 Year1からYear6まで

◇中等教育

・セカンダリースクール 

 Year7からYear11まで

 

 

我が家は、娘が1歳半の時に渡英したので、娘が3歳になる時に、「現地にある日系の幼稚園」に入学させるか、「現地のナーサリースクール」に入学させるか考えました。

日系の幼稚園に入学すれば、先生も子どももほとんど日本人なので、戸惑うこともなく園での生活を送ることが想像できました。

いずれ日本に帰国することを考え、日系の幼稚園に入学させる日本人家庭が多かったです。

 

しかし、折角英国にいるのだから、ここでしかできない経験をさせたいと考え、我が家ではナーサリースクールを選択しました。

 


自宅のあった地区の隣は、歴代の英国首相や世界のリーダーを多く輩出したハロー校(英国を代表する伝統的名門校で、イートン校と並び私立教育の双璧とされています。
写真のカンカン帽のようなストローハットは制服の一部で、ハロー校の象徴です。)があるハロー地区でした。

ハロー地区は、英国内でも裕福な地区で、多少学費は高いものの安心できる学校があるため、ハロー地区のナーサリーに娘を入学させました。

 

日本のような通学バスはなく、毎日妻が車で送迎をしていました。 

送迎ができない家庭は、受け入れてもらえないわけです。

 

 

まだ3歳なのに制服があり、まさにハリーポッターのようでした。

ちなみに英国では、制服を着用する学校が多く、私服は稀だと聞いていました。

 

娘が入学した学校は「ロクセス・ミード・スクール」というナーサリースクールです。

1クラス10人ほどの少数精鋭で、5クラスほどの規模でした。

50人ほど子どもがいる中で、日本人は2人だけでした。
※もちろんクラスの中には、日本人は娘しかいません。

 

言語は英語のみで、引っ込み思案でもあった娘は、始めはなかなか馴染めなかったようです。

はじめの頃は、目をパチクリさせるチック症の症状が出てしまいました。

 

 

 

保育園なのに宿題がある

 

ナーサリースクールは、年齢的には保育園のイメージですが、実質はスクール、勉強が中心の学校です。

 

娘は、毎日のように、授業で制作した作品やワーク、そして宿題を持ち帰りました。

宿題は、算数のプリントでしたが、毎日算数をもってくるので、「宿題は算数しかないの?」と娘に尋ねると、

「私はマス(算数)が好きだから、ミセスオニール(担任の先生)がマスの宿題をくれるの。でも、人によって違うよ。」

という答えが返ってきました。


朝スクールに行くと自由時間があり、子どもたちは思い思いに興味があることを選択して遊ぶそうです。

遊ぶといっても、マスの他、アートやミュージックなど、教科の学習から派生した遊びが中心です。

娘はマスで遊んでいることが多く、それを担任の先生が見て、マスの宿題を渡しているようです。

 

子ども個々の興味関心に応じて課題を出すというのも、個性を尊重する国らしいと思いました。

 

宿題にも驚きましたが、日本では、小学1年生でひらがなの勉強をしますが、すでにナーサリーで英語の読み書きを勉強します。

毎日アルファベットを練習した様々なプリントを持ち帰っていました。

まさに読み・書き・計算をナーサリー段階で勉強していくのです。

 

子どもの成長に応じたタクス

 

先ほど、個々の興味関心に応じて宿題を出すとお話ししましたが、行事にもこの考えは表れていました。

 

運動会を見に行ったのですが、学習発表会的な要素もあり、例えば体育の時間に練習した跳び箱を使ったレースがありました。

障害物競走のように、コース途中に置いてある跳び箱を飛び越えてゴールします。

 

驚いたのは、置いてある跳び箱の高さが走る子どもによって違い、さらにスタートする位置も子どもによって違います。

個々の力に合わせて、走る距離も、跳び箱の高さも変えて設定しているのです。

 

また、スタートの合図もあれば、ゴールテープもあるので「競争」です。
スタートの合図と同時に歓声が沸き、競争が始まります。

しかし、走る本人も、応援する家族も、何番目にゴールをしようがお構いなし。

とにかくゴールすることに価値があり、何着でゴールしようが、ゴールしたことに対して、「ブラボー!」と、メチャクチャ拍手喝采を送り、称えるのです。

 

それでは、この続きは次回にまた。

 

 

今日の話が、あなたの気付きになれば幸いです。


「未来を創る子どもの先生」が育つ環境を創っていくために。

志と情熱のある方々と、ご縁で繋がっていけたら幸いです。

 

 

 

 

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