『キョウドウ』

『キョウドウ』

子どもたちに、力を合わせて事を成し遂げる力を培うために、どんな取組をしていったらよいのでしょうか。

 

先日ある出版社主催のセミナーに参加し、『社会教育プログラムプロデューサー』の山崎さんのお話を聴きました。

<山崎さんのご紹介>
兵庫県で「生涯学習サポート兵庫」を設立し、
兵庫県徒歩横断プログラムや無人島自給自足プログラムなどの教育プログラムを
プロデュースされています。
山崎さんは教師ではありませんが、とても子ども心を理解し、子どもが成長するポイントをつかんでいらっしゃいます。


山崎さんのお話は、とても勉強になりました。
今日は、その時の学びから、これから子どもたちが身に付けたい力、あるいは、これから大人も身に付けたい力「キョウドウ」について、話を進めていきます。


「力を合わせる」という意味合いで、これからの教育のキーワードとして「キョウドウ」という言葉を使ったり、耳にしたりすることが多いと思います。
私も時々使います。

まず始めに、質問です。

 

「キョウドウ」という文字を漢字で何とおりか書いてみてください。

 

 

答えは、「共同」「協同」「協働」です。

最近使われるようになったのは3つ目の「協働」ですね。

いずれも「力を合わせて事を行う」という意味では共通していますが、それぞれ、どんな意味があるかわかりますか?

 

辞書で調べてみると

共同

二人以上の人が一緒にすること。例)台所を共同で使う、共同トイレ、共同墓地等と使われます。

協同

共に心と力を合わせて助け合って物事を行うこと。例)協同組合、協同戦線等と使われます。

協働

同じ目的のために力を合わせて働くこと。例)官民協働、協働契約等と使われます。

 

 

どうですか、わかりましたか?

私も、改めて「キョウドウ」の違いを尋ねられると、うまく説明できませんでした。

結局「キョウドウ」の考え方が理解できていなかったということです。

山崎さんの説明を聴いて、本当に腹落ちしましたので、紹介します。

 


【共同】
 LIVE TOGETHER
空間を共にすること。

➝例えば、教室などで子どもたちが一緒に生活することが、共同が意味するところだと思いました。

 

 

 

 

【協同】
 WORK TOGETHER
作業を共にすること。

➝例えば、グランドの石拾いなどの作業をみんなで一緒に行うことが、協同の意味するところだと思いました。

 

 

 

 

協働
 TASK TOGETHER
目的を共にすること。

➝例えば、1つの目的に向かって、子どもたちが得意なことを分担して行い、ミッションを達成することが、協働の意味するところだと思いました。

 

 

どうですか、特に英語に訳して説明されると理解が深まりませんか。

 

協働の考え方

 

私が特に強調したいことは、協働の意味するところ、『協働の考え方』です。

協同が、同じ作業を一緒に行い目的を達成するのに対し、
協働は、同じ目的ではあるものの、別々の視点や専門性で目的を達成するということです。

さらに話を進めると、


共同」は、同じ空間で生活することで、
負けないように頑張る➡競争が生まれます。

 

協同」は、
一緒に作業をする➡共感が生まれます。

 

協働」は、
同じ目的に向かってそれぞれが力を発揮する➡役割が生まれます。

 

人を育てる立場にいる私たちは、言葉の意味合い・考え方をしっかりと持つこと、しっかりと持つというのは、私は、人に説明ができることだと思っています。

人に説明ができることで、みんなで同じ意味合い・考え方で言葉を共有することができます。

協働」の意味合い・考え方を共有することで、

目的=子どもたちに育てたい力  を一致させることができます。

 

協働は役割を生む

 

もう少し協働について共有しておくと、

 

協働とは、1つの目的を達成するために、それぞれが得意なことを活かす、いわゆるコラボレーションです。

 

協同」は、みんなで同じ事をして事を成し遂げるので、
ある意味では「あなた」でなくても、別の誰か「〇〇さん」でも事は足りるわけです。

 

しかし、「協働」は、それぞれが得意・専門性を活かすので、
「あなた」でなくてはならないわけです。

 

「これは、私に任せて!」という強みを持っていること、
もっと言えば、自分の強みを知っていることが肝要です。

 

さあ、協働の意味付け・考え方が共有できたところで、
子どもたちに協働する力をつける活動を考えてください。

 

キーワードは、

『共通の目的があること』

『それぞれに役割があること』です。

 

さらに、その役割は、与えられたものではなく、
「自分は何で貢献できるのか」と、自分で考えられたものであるほど価値があり、子どもの成長を促すと思います。

 

皆さんは、子どもたちに「協働」する力を育てるために、どんなプログラムをプロデュースしますか。

 

 

今日の話が、あなたの気付きになれば幸いです。


「未来を創る子どもの先生」が育つ環境を創っていくために。

志と情熱のある方々と、ご縁で繋がっていけたら幸いです。

 

 

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