『褒め言葉』

『褒め言葉』

 

「どんな褒め言葉をかけられると嬉しいですか?」

さて、あなたはこう訊かれてどんな言葉が思い浮かんだでしょうか。

「頑張ってるね」という言葉が浮かんだ人、もちろんいますよね。

「えっ、『頑張ってるね』って言われたら、誰だって嬉しいんじゃないの?」
こう思われた人、いるんじゃないでしょうか。

実は、「頑張ってるね」と言われて、嬉しくない人っているんです。
むしろ、「頑張ってるね」なんて、言ってほしくないくらいに思っている人っています。

ちなみに、「変わってるね!」
これは、あなたにとって褒め言葉ですか?
それとも、侮辱されているように感じる言葉ですか?
実は、「変わってるね」も、言われて嬉しい人と、嬉しくない人に分かれます。

 

言われて嬉しい言葉に関連した話題をもう1つ。

先生と子どもの場合ですが、
自分では、結構子どものことを褒めているつもりなのに、
「先生、私のこと、ちっとも褒めてくれない!」
って、子どもに言われたことはありませんか。

親子の場合でも、
我が子のことを普段褒めているつもりなのに、
「『お母さん、私のこと何にも褒めてくれない!』と言われてしまうんです。」
と言うお母さん、案外いるんです。

職場の上司と部下の場合でも、
日々「頑張ってるね~!」と部下を褒めているのに、
「こんなにやってるのに、うちの上司、俺のことを何にも褒めてくれないんだよ」
と愚痴を言っている部下っているんです。

どうしてこんなことが起こってしまうのでしょうか。

 

原因の1つは、
言われて嬉しい言葉が人によって違うから」なのです。

 

褒め言葉は人によって違う

極端なことをいえば、前述した「頑張ってるね」を褒め言葉だと思っている人(仮にAさん)は、相手(仮にBさん)を褒める時に「頑張ってるね」と声をかけるものです。

ところが、「頑張ってるね」が褒め言葉ではないBさんは、
「こんなに一生懸命やっているのに、Aさんは私のことを全然褒めてくれない!」
となるわけです。

極端な事例ですが、これに近いことって結構あるものなんです。


実は、褒めることって意外に難しいんです。

一度、子どもたちに、「言われると嬉しい褒め言葉」を出し合わせてみてください。

人によって違うんだという気付きがあると思います。

 


タイプ別に褒め方がある!?

これは先日友人から聴いた「COACH A」の話です。

人は4つのタイプに分けて考えることができるそうです。

タイプごとに特徴があり、その特徴を聞く中に、「承認の仕方(褒め方)」という項目がありました。
(※参考文献は、「コーチング流タイプ分け」)

例えば、親分肌の人は、
長々褒めることはNG!(⇒警戒するので)
➡影響を及ぼしてくれたことを褒めるようにする。

縁の下の力持ちタイプの人は、
あなたは素晴らしいと褒めることはNG!(⇒照れくさく感じてしまう)
➡「あなたのお陰で私は助かった、ありがとう!」と褒めるようにする。

このように、タイプによって、褒め方の違いがあると説明してくれました。

 

 

ちなみに、慶応義塾大学准教授の中室牧子氏は、著書の中で、

子どもを褒める時は何を褒めるかが大事

だという興味深い研究結果を紹介されています。

 

 

◆「頭がいいのね」(もともとの能力を褒める)と、褒められて育った子
⇒いい成績をとった時には「自分には才能があるからだ」と考え、
 悪い成績をとった時には「自分には才能がない」と考える傾向がある。

◆「よく頑張ったね」(努力を褒める)と、褒められて育った子
⇒何回テストを重ねてその成績が悪くとも、粘り強く問題を解こうと努力を続ける傾向がある。

 

➡➡➡子どもを褒める時は、
具体的に努力した内容を取り上げて褒め、さらなる努力を引き出し、難しいことにも挑戦しようとさせる褒め方が大切だと紹介されています。

 

 

相手を褒めるためには、相手を知ることが肝要

ちなみに、人は、自分が言われて嬉しい褒め言葉で、相手のことも褒める傾向があるようです。

ということは、相手を観察して、相手が使っている褒め言葉を使うと、意外と間違いなく相手を褒めることができるということです。

「あの人、キレイね」と言う人には、「あなたもキレイよ」と言えばいい。

「あの人、頑張っているね」と言う人には、「あなたも、頑張っているよ」と言う。

その人が使っている褒め言葉でその人を褒めることが、1つの褒めるコツです。

 

褒め言葉も価値観の1つ

さて、今後記事の中で、改めて「価値観」について話題にしたいと思いますが、子どもは親の価値観に大きく影響されます。

ところで、「価値観」ってどう説明しますか?

中学生に価値観という言葉は使えますが、小学生に価値観という言葉は通じません。

小学3年生に分かるように価値観を説明してみてください。

 


これは1つの考え方ですが、
私は師匠から
「価値観とは、何が好きで何が嫌いか。何が得意で何が苦手かということだ。」
と教えてもらいました。

嫌いなことや苦手なことも、その人の価値であり、嫌いなものや苦手なものも引っ包めて「自分」ですよね。
※これはまた話題にしたい内容です。

話を戻しますが、子どもは親の価値観に大きく影響される、

「親からどう褒められていたのか」
「親からどんな時にどんな言葉で褒められていたのか」

褒め言葉も影響を受けているわけです。

つまり、価値観が人それぞれ違うように、褒め言葉も人それぞれだということです。

だから、相手を褒めるためには、相手を知ること、「相手意識」が大事だということです。

 

今日は読んでくださっている皆さんと、「褒め言葉」について、共有させていただきました。

 

「未来を創る子どもの先生」が育つ環境を皆さんと創っていきたいと思います。

志と情熱のある方々と、ご縁で繋がっていけたら幸いです。

 

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