『目標 の 意識付け』

『目標 の 意識付け』

「子どもたちが立てた目標、書き放しになっていませんか?」

 

年の始め、学期の始めには、必ずと言っていいほど目標を立てさせますが、子どもたちは立てた目標をその後も意識できているでしょうか。

「3日坊主」という言葉があるように、私たち大人も、なかなか目標を覚えていられないものですよね。

 

いよいよ、3学期が始まりました。
3学期は1年間の締めくくり、本校では、ステージ目標の1つが「感謝」です。

様々な感謝の対象があると思いますが、感謝させたい主な対象として、集団の母体である学級を考えます。
1年間過ごした仲間と、互いの貢献や成長を認め合い、共に感謝の気持ちをもって、締めくくらせたい。

そこで、今回は、「仲間への感謝」というステージ目標を意識付けする手段を思案しました。

 

「目標の意識付け」

皆さんはどんな方法で行っていますか?

 

ラグビーW杯2015を指揮したエディ・ジョーンズ氏を覚えていますか。

ジョーンズ氏の目標の意識付けはなかなか興味深いものがあります。

ジョーンズ氏は、著書「ハードワーク」で、勝つためには、日本人らしさを生かした独自の戦い方「ジャパン・ウェイ」を選手に浸透させることが重要だといっています。

ジャパン・ウェイは、日本人の特徴を最大限に生かして戦うことを意味し、
「SAMURAI EYES」(侍の目)
「NINJA BODY」(忍者の体)
を持った選手づくりを目指しました。

それぞれが象徴するイメージは、「わずかなチャンスも見逃さない抜け目なさ」と「機敏さとスピード」で、ジョーンズ氏は、選手にこの2つを徹底的に求めました。

 

このビジョンを伝えるために、ジョーンズ氏がとって手段は、この2つのシンボルマークを作り、事あるごとに選手の目に触れるようにすることで潜在意識に働きかけることです。

事あるごとにこれを目にする選手は、そのシンプルなメッセージを体得することになります。
そして、さらにジョーンズ氏はメディアインタビューなどでもジャパン・ウェイを必ず語ることを忘れずに行ったそうです。

 

「目標の意識付け」3つのポイント

私は、ジョーンズ氏の話から「目標の意識付け」には、3つのポイントがあると考えました。

その3つのポイントをおさえることで、「目標を潜在意識に働きかける」ことを可能にするのだと思いました。

その3つとは、

①目標をシンプルなメッセージにする

②「シンボルマーク」を作る

➂普段の生活の中で「子どもたちの目に触れる」ようにする

ことです。

今回私は、この3つのポイントをもとに、目標の意識付けを考え、子どもたちに話をしました。

 

①「目標をシンプルなメッセージにする」

感謝を伝える言葉「あ・り・が・と・う」の5文字をもとにした、学級への貢献行動を子どもたち個々に与えます。

具体的には、

「あ」学級がいさつであふれるように挨拶を広げる

「り」学級の(時間を守る、話を聴く、整理整頓)を仲間に広げる

「が」くしゅうを学級みんなで頑張るように広げる

「と」自分のくいなことをみんなのために活かす

「う」学級にたごえがあふれるように広げる。

 

②「シンボルマークを作る」

以前にもご紹介した本校の象徴でもある銀杏を使います。

銀杏に、貢献行動の5文字を1つずつ書き込みます。

 

➂「子どもたちの目に触れる」

銀杏を1つずつ子どもたちに配り、筆箱に入れてもらいます。

子どもたちは筆箱を開けるたびに銀杏を目にすることになります。

そうすることで、自分が果たす貢献行動を子どもたちの潜在意識に働きかけようと考えました。

 

なお、子どもたちは、自分が受け取った銀杏に書かれている文字の貢献行動を意識することになります。

誰がどの貢献行動を意識するのかは、担任の先生にお任せしました。

抽選の学級もあれば、担任からの任命の学級もありました。

 

銀杏に書き込んだ5文字は、虹色をイメージして色マジックを使って書き込みました。

子どもたちには、

「お互いが仲間のために頑張ってくれたことに「ありがとう」の言葉をかけよう。そして、個々が、あるいは学級が成長できたことを3月に認め合い、ありがとうの虹の架け橋をつくろう」と話しました。

 

目標は、掲示物にして役目を終わりにはしたくないものです。

目標は日々意識し、成長してこその目標です。

 

皆さんは、目標の意識付け、どのように行いますか。

 

今日は読んでくださっている皆さんと、「目標の意識付け」について、共有させていただきました。

 

 

「未来を創る子どもの先生」が育つ環境を皆さんと創っていきたいと思います。

志と情熱のある方々と、ご縁で繋がっていけたら幸いです。

 

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