グローバル人材 英国ストーリー

グローバル人材 英国ストーリー

「英国の文化や教育を知る」

毎週金曜日は、英国の文化や教育について知っていただき、グローバルマインドを刺激する機会にしようと思います。

実はその昔、私はロンドン日本人学校に赴任したことがあり、3年間ほど英国で生活した経験があります。

また、私の初任(東京都小平市内の中学校)時代の教え子である山口くん(通称ヤマさん)は、英国の教員免許を取得し、英国の小学校に勤務していた経験があります。
現在は、日本にあるインターナショナルスクールに勤務しており、日本以外の学校事情や英国の文化に精通しています。

このため、ヤマさんからも情報を得ながら、英国の文化や学校事情を通して、気付きを得る機会をつくっていきたいと考えます。

 

「グローバル人材」とは

元衆議院議員の石井としろうさんは著書の中で、「違いを許容し、他をリスペクトでき、日本の良さを理解し、コミュニケーションができる人」としています。
決して、英語力の有無ではないとも記されています。

グローバル化が進む昨今、グローバル人材の育成が必要です。
子どもたちに、日本と外国の文化や食生活等の違いを伝え、グローバルマインドを刺激することは不可欠だと思います。

そんなわけで、第1回目の英国ストーリーは、「募金」について取り上げます。

 

   英国では、「募金の感覚」が違うの?

日本で募金と聞くと、ほとんどの方は「街頭募金」をイメージされると思います。


募金活動している人を見かける 

→ 自分のポケットの中を探す
→ 財布を取り出す
→ 小銭が見つかる
→ 募金する
ちょっと乱暴ですが、ざっとこんな流れではないでしょうか。

 

つまり、日本では、多くの人は(表現は適切でないかもしれませんが)余っている小銭を募金します。

ところが、英国では、(少なくとも私は3年間で一度も)街頭募金を見たことがありません。


ある時英人の友人と地下鉄に乗ろうとした時です。
友人が私に「隣の駅までそんなに距離はない。ミスター八木、今日は隣の駅まで歩き、ディスカウントされた電車賃を募金ボックスに入れよう!」と、声をかけてきました。

自分で汗をかいてつくったお金を寄付しようというのです。
財布から小銭を取り出す文化とはちょっと違いますよね。

 

皆さんご存知の「ロンドンマラソン」も大規模なチャリティーマラソンともいわれています。
大会の収益はロンドンマラソンチャリティ基金を通じて寄付されています。

また、「スポンサーシップ」という募金スタイルを利用して参加しているランナーも少なくありません。

 

     「スポンサーシップ」って何だ?
※日本にもスポンサーシップという言葉がありますが、若干意味合いが違うように思います。

 

事例をあげて説明した方が分かりやすいと思いますので、娘が英国のナーサリースクール(日本の幼稚園相当)に通っていた時に、学校で取り組んだスポンサーシップを紹介します。

 

写真は、すでにワークが完了した状態ですが、絵の中から、円、正方形、長方形などの形をそれぞれいくつ見つけることができるかというワークです。

 

 

 

 

このワークを始める前に、左の写真の表のように、スポンサーを集めます。

スポンサーになってくれる人と、1つの形に対していくら寄付をしてくれるかという契約を結びます。

仮に1つに付き5円と契約すると、最終的に
50個の形を見つけることができたら、
5円×50個=250円が寄付金額になるという方式です。

 

4歳の娘は、ワークに取り組む事前準備として、身近な人に自分でワークの目的と方法を説明し、できるだけ多くのスポンサーを集めるわけです。
賛同を得られなければ成立しないわけで、コミュニケーション力、行動力などが鍛えられることにもなります。

当時娘は5人と契約を結び、51個の形を見つけることができたので、
合計17ポンド(当時のレートで3500円程度)の募金を集めることができました。

 

えっ!?4歳の子が3500円も募金を集めちゃうの!?」と思った方もいると思いますが、スポンサーシップは、アイデアや交渉次第ではなかなかの募金を集めることが可能な方法です。

 

私は帰国後勤務校で生徒会を担当した際、全校生徒でスポンサーシップに取り組んだことがあります。通常朝昇降口で街頭募金を行うと、
1週間で5万円程度募金を集めていた学校でしたが、
スポンサーシップを行ったときには ↓↓↓↓↓
30万円程集めることができました。

 

スポンサーシップは、目的、手段、スポンサー集めなど、企画と行動で大きな金額を集めることができます。
また、企画力、コミュニケーション力、創造力など、様々な力の醸成も期待できます。

 

話を少し戻しますが、ロンドンマラソンに出場する選手の中には、自分が1㎞走るごとに募金額を設定してスポンサーを集め、走る選手が少なくありません。

順位やタイムといった個人的な喜びだけでなく、長く走るほどに募金額が増え、世の中に貢献ができるのです。

私が英国で学んだ募金に対する感覚は、
「自分で汗をかいて得たお金を寄付する」
という姿勢です。

日本の学校でも、スポンサーシップは可能です。
スポンサーシップという取組を通して、子どもたちがチャリティーに対する考え方を学ぶ機会にしてはどうでしょうか。

 

今日は「英国の募金の考え方」「スポンサーシップ」について、共有させていただきました。

 


「未来を創る子どもの先生」が育つ環境を皆さんと創っていきたいと思います。

志と情熱のある方々と、ご縁で繋がっていけたら幸いです。

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